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古童 古唐津 蛇蝎釉 小服茶碗  

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およそ日本のやきものの中でいちばん人気があると云っても過言ではない唐津というもの。その人気の要因はいろいろと語り尽くされてきた感もありますが、一つには現在の三つの県にまたがる広大な地域で展開された沢山の窯がそれぞれに魅力的なものを膨大な数を焼いた、と云うのが挙げられるでしょうか。

つまりは幻の一品と云うのじゃなく、大量に作られたからこそ、それが多くの人々の目に触れ衆知され人気が出た故の知名度であると。その中で特に珍重されたものが古くから取り上げられてお茶に使われていったからこそでもありましょうね。

そしておびただしい技法の数々を駆使して様々なスタイルを提供してきたので、ちょっと齧ってすぐ終わりとはいかない奥深いところもまた魅力なんであります。

さてそんな唐津好きの方でも中には、蛇蝎唐津(じゃかつ)とは聞きなれないワードと仰る方もおられるのではないでしょうか。蛇蝎のごとく忌み嫌うという言葉があるように、響きがちと良くないのでもっといいネーミングはないもんかとは思いますが、この名づけも一理あるなと思わせる特徴もあります。

素地の上に鉄分による黒釉を掛け、その上から長石釉などを掛けて仕上げたもの、長石の白い色がうろこのように縮んでそのように見えるからです。

類品は少なく、その多くは鉢や皿であると思いますが、現実的には市場に出ることはあまりないでしょうね。そしてその中でも口縁がやたら太く作ってあるものが多くてあまり茶碗には向かないように思うものがほとんどでした。

祥古谷や李祥古場などの窯では沓茶碗(お茶道具では香物鉢とされることが多いようです。)などでこの蛇蝎釉が作られたりもしますね。

こちらは小服ではあるものの、ちゃんとお茶わんの形、口造りなのでカジュアルなお茶にはピッタリじゃないでしょうか。

こちらは長石釉は口縁部に控えめに掛けていますが、鱗文様のような効果は帯のように現れています。見込みは大き目の鏡は朝鮮的でありますね。高台を見れば赤褐色のきれいな土がザクっと削り出されて縮緬皺が見られます。

釉を一度掛けた後に指が触れてしまったのか、再度鉄釉を掛けて補修したような部分もあり、当時の陶工の息吹が感じられるようで好ましい特徴になっています。

時代箱に収まり、長い間愛されてきたのでしょう。次に受け継ぐ方の愛蔵一品になれば嬉しいですし、古陶磁の伝世に参加する愉しみもまたあるかと思います。

口径10.9~12.1 高さ5.6~6.2センチ

桃山~江戸時代初期頃

時代箱、絹の包み布が添っています。

口縁部に金繕いが3か所、見込みに降りもの痕が見られます。

画像に出てくる盆は付属しませんのでご了承下さい。

御売約ありがとうございます。
 


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