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中国の宋時代の青磁香炉・ぐい呑です。
青磁釉は厚く、ガラス質で、釉薬の中に細かい気泡と結晶体が入り、深みのある魅惑的な色彩の世界を作りあげています。
総釉の、畳付の部分が釉剥ぎされており、剥ぎ残された青磁釉が、畳付の部分に散見されます。
器のシルエットは、優美で美しい曲線を描き、硬質な青磁でありながら、とろりとした柔らかな表情が魅力的です。色彩は淡く澄んだ青緑色を呈し、雨上がりの青空を見上げた時に似た惹き込まれるような奥行きがあります。
香炉として眺めても、器の表面が朝露に濡れたような神秘的な輝きを放ち美しいです。
灰の匂いもなく、おそらく飾り香炉として使用されていたのではないかと思われます。
見込みが釉薬に包まれ、綺麗に灰の無い状態になっているので、ぐい呑として使えます。
口辺の丸みが唇に優しく、持つと、器の曲線が手にフィットして心地良いです。
これからの季節、涼やかな青磁の色彩を味わいながら、お酒を呑むのも楽しいでしょう。
器の側面外側に2ヵ所の貫入と、1ヵ所のニュウがあります。（貫入はキズと見なされません。）しかし、それぞれ景色に溶け込み、景色の一部になっています。
直径66mm×高さ61mm、火舎（ほや）を被せた高さ77mm
ご売約ありがとうございます。 |
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