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古童 南蛮 焼締陶 壺  

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南蛮という言葉は少々侮蔑的なニュアンスを含むものであまり使用するのは好ましくないと個人的には思っているのですが、まだこれに代わるようなキーワードが無いので便宜的に使用しています。

その南蛮ものというのは、まだ鎖国以前の日本は海外との交易が盛んに行われていて博多や堺などの重要な港はさながら国際都市の様相を呈していたでしょう。ヨーロッパからジャカルタ経由で、中国から半島経由で、ベトナムやタイから沖縄、八重山諸島経由で様々な文物がもたらされていたと思います。その中で主に東南アジアや沖縄の焼き締め陶器を今日「南蛮」と呼びならわしていますね。

沖縄や八重山では荒焼と呼び、生活道具として数知れず焼かれていたと思いますが、その中で茶に適うものがピックアップされて旧家に伝来していったわけですね。

こちらも時折見られる「粽」形の花入れ。しかしちょっと変わっているのは面取りしたような成型方法でしょうか。朝鮮末期の飴釉壺のような板で叩いて付けたような胴、一部にヘラで筋を付けたような痕も見られます。もしかするとこのような装飾のものはベトナムやフィリピン辺りの窯の可能性もあるかもしれません。

胴には自然釉が降りかかっているのですが、白カセになっていてとても侘びた風情、しかしボディは赤く窯変してなかなかにいい景色です。ところどころその自然釉が剥落したような痕が見られるのは海揚がりであったのでしょう。カルシュウム分が付着したような痕も見られますのでね。

素人花で恐縮ですが活けてみました。私の花はまったく人様にお見せできるようなレベルじゃありませんが、新たにお持ちになられた方には是非とも美しく野花をなげいれて愉しんで頂きたいと思っています。水に浸した壺の表情はまた違って愉しいものですよ。

高さ18.6 胴径14.5センチ

江戸時代頃

古い伝世箱ではないのですが桐箱に収められています。

口許にごく薄い削げがありますが、この壺の性格上まったく気にならないもの、無疵と申し上げていいかと思います。水も直接入れられます。

御売約ありがとうございます。
 


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