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江戸前期、1650~1670年代頃の古九谷です。
口径:約21.8cm 高さ:約3.4cm 底径:約14.0cm
古九谷らしい余白を活かしたデザインのお皿です。
江戸前期に登場した国内初の色絵磁器である古九谷は、色絵以外にも多くの金銀彩作品を残しました。
金銀彩は、楼閣山水のような風景から動植物に到るまで多種多様のものが描かれました。
またサイズも様々で、香炉や香合のよう小さなものから大型の徳利まで多岐に渡ります。
当品を見てみましょう。
今から350年以上前の作品にも関わらず、赤絵、金銀彩もよく残っています。
特に銀彩は剥離し易く、作品のイメージが損なわれるのも少なくありません。
本品は嬉しいことに、金銀彩の大部分が残っています。
また余白の部分は柔らかな白色で、赤絵とのコントラストも魅力です。
春らしい菊花に蝶図をお楽しみ下さい。
味のある箱が付きます。
完品になります。 |
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