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寒中お見舞い申し上げます。
令和3年の初出品は愛らしい古染付の三角香炉です。今まで数限りない古染付の諸作をみてきましたが、このような三角形のちいさな香炉は初見です。管見では実用としての香炉というより広間の棚飾りとして機能したものと思いますが、遠州時代の美意識がそこかしこに見てとれます。
無瑕完好。青々とした呉須で描かれた吉祥文や淡雪のような純白のアガリもうれしく、おもわず目が細くなります。そのサイズから火屋をはずせば蓋置にも使用でき、一粒で二度おいしい古染付の佳品です。
高 70mm(火屋含む)
次第:綿入り包裂、時代堅木箱
明時代末期(17世紀)
◎御約定:ありがとうございました。 |
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