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デルフトの色絵茶碗をご紹介します。キリストを抱いたマリアでしょうか。デルフト窯の諸作は聖書の場面を描くことが多いため、これもその一かと思います。見込や縁のホツレには何箇所かの共直しがありニュウも一本あるのですが、茶碗として頃合のサイズ、また日本伝世のデルフトの中でもとりわけ美しく、旧い部類に入る品にて出品いたしました。側には「CON POL DI S.C.」と描かれておりますが、「キリスト誕生」とでも訳せばよいのでしょうか(確証はありません)。
湯を張り、茶を点ててみました。今のところエナメルの剥がれはないようですが、後々は劣化することも考えられますので、その点を御了承ください。宜しくお願い申し上げます。
口径 130–133mm
高 50mm
次第:時代桐箱
17世紀末
◎御約定:早々ありがとうございました。
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