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朝鮮儒教における四維八徳のうち「恥」の字をグラフィカルに描いた、文字絵とよばれる一群です。恥の字は「親に恥じない行いをしなさい」という道徳をしめしたもので、国家を維持するための大切な支柱のひとつ。これらの文字絵は子供部屋などに飾られる屏風に遺品が多く、本品も屏風仕立のものを剥がして軸に仕立てたのでしょう。目の細かい絹に梅とつがいの鴨(カササギの可能性もあり)が描かれており、発注費の多寡により違いはありますが絹本の方が一段旧いようです。
丸窓をはいした洒落た軸装で、現代空間にも違和感なくマッチすると思います。儒教の教えも大切ですが、なにより絵画として楽しめる一葉です。
軸長 1350mm(軸幅 480mm)
本紙 355×230mm
次第:桐箱、タトウ
朝鮮時代(19世紀)
◎御約定:早々ありがとうございました。
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