|
コア技法で作られたアラバストロン型の香油瓶。コア技法とは金属棒の周りに耐火粘土などで芯を作り、熔けたガラスを巻き付け装飾を施した後冷やして内側の芯を掻き出し完成させる技法です。垂綱文は濃紺色の本体に黄色のガラスをらせん状に巻き、上方に掻き上げることで作られています。
ガラス製品の源流にある存在ですが、量産が容易な吹きガラスの登場によりその姿は見られなくなりました。縦長の筒形はエジプトのアラバスターを彫った香油瓶に由来し、底部が紡錘形ですのでアラバストロン型小瓶の中でも後期のものと分かります。割れたものをうまく修復してあり、口縁や両耳など一部は銀化しています。また、水に濡らすと往年の姿がよみがえるようです。
ミホミュージアムに類品がありましたので画像を掲載しています。
サイズ:全長12cm 最大幅3.5cm
時代:前2世紀-前1世紀
価格はお問い合わせ下さい。 |
|