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古童 弥生土器 素文 壺  

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その昔、細見古香庵著の「土器に花」という本がありまして、須恵器や縄文弥生の土器たちに美しく花を活けた写真がたくさん掲載されていました。茶釜の研究で知られた方ですが、そのジャンルのみならず広く日本美術を蒐集され京都に細見美術館を作られたことでも知られているかと思います。

花が映るうつわとしてこれらの発掘品に注目することは現在ならば当たり前かもしれませんが、当時としては斬新な視点であったかと思います。古くは益田鈍翁、原三渓たち明治の巨人たちの仏教美術の茶などが革命的でありましたが、裏千家十四代淡々斎、八代目坂東三津五郎、そしてこの細見さんたちの土器や発掘ものを使う茶もまた非常にインパクトのあるものだったのではないでしょうか。

弥生土器としては装飾のない素文なのでとても地味なものではあります。しかしなまじうつわの主張が強すぎると花の個性と喧嘩になってしまって破綻してしまいます。うつわそのものを愉しむ鑑賞美術の世界では朱彩であるとか、突帯や貼付などの装飾が尊ばれるわけですが(もちろん稀少なタイプの土器であるかどうかも)、花器としての役割を担わせる視点ではやはり素文の方が好ましいかと思われます。

口縁の欠損は残念と仰られる方もいると思いますが、上記のような感覚でみれば花を呼ぶ欠けとも云えるでしょう。静かな諧調の膚の質感も装飾がない分ダイレクトにマチエールの面白さを堪能させてくれますね。

竹筒のおとしが付属していますので花を活ける際はお使い下さい。(直接水は入れられません。)

春も盛りの季節ではありますが、世間では嫌なものが流行ってしまっています。だからこそせめて
美しい花、美しいうつわを眺める時間を大切にして頂きたい、そう願って止みません。

高さ28.7センチ 胴径24.3センチ

弥生時代~古墳時代

箱はありませんが丁寧に梱包してお届け致します。

画像でご確認頂ける様に口縁部の欠損、胴に3センチほどの穴が開いていてそこを共色直しが施されています。これはおそらく発掘時にできたものと思います。発掘に鉄棒状のもので地面を突いて当たりを付けるわけですが、その時に貫通したのでしょう。壺の内側に棒で引っ掻いたような痕が付いているので間違いないかと思います。

疵は以上の通りなので発掘土器としてはとてもいいコンディションと云えます。

御売約ありがとうございます。
 


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