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浄土信仰を具現化した阿弥陀来迎三尊像の脇侍、観音菩薩像。となりの勢至菩薩とともに前屈みになった姿が特徴的で「浄土への差配はまかせて安心」と頼もしいかぎりです。本像は両肘先などが欠失しているものの巧者による彫刻表現で漆箔もきらびやかに残り、20cmに達しない小像ですが観る側を陶然とさせる力があります。
向かって左側の肩部と両肘先、片方の足先が欠失しており、台座は同時代の別材と思われます。時代の傷みがあるものの、まるで室町時代を彷彿とさせる優しいお顔つきも嬉しく、見捨て難い魅力を放つ観音菩薩像です。
高 193mm(台座含)/像高 140mm
付属品:なし
江戸初〜前期頃(17世紀)
◎御約定:早々ありがとうございます。
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