|
伊達政宗愛用の茶碗(銘`千鳥' 7枚目の画像参照)を連想させる、野趣溢れる逞しい器形の無地刷毛目茶碗です。
外箱金粉字及び貼紙に`蜂の子'とあります。
鉢の子(手)とは、堅手茶碗の分類のひとつですが、本来は禅僧が托鉢の際に持ち歩く鉄鉢を指します。
本碗が粉青沙器である為、あえての「はち」違いなのでは、と考えております。
無地刷毛目とはいえ、ほぼ刷毛目に近い軽快な白化粧の調子に、べべらの口辺、たっぷりとした見込や器面内外に確認出来る轆轤目、竹の節高台等、見所の多い魅力的な碗相です。
古い堀の手でしょうが、釉薬は潤いを保ち、艶やかな器肌です。
大き過ぎず小さ過ぎず、掌にすっぽり収まる絶妙なサイズ感も好ましく、永くお付き合い頂ける佳碗です。
ニュウが一本に口辺に小さいホツレがありますが、ご使用には差し支えない状態です。
口径 13.5cm
高さ 7.2cm
朝鮮時代初期(16c)/共箱・袋付
参照画像・・・「高麗茶碗」 三井記念美術館 P18
早々の御売約、ありがとうございました。 |
|