|  | 古高取の白旗山窯、所謂「遠州高取」の汁次(片口)です。火膨れができるほどカンカンに焼成され、なめらかに溶けた黄釉は銀化が進み、伝世ならではの味わいを呈しております。驚きなのはその器形。あくまで推測ですが当時欧州から渡来してきた洋食器(ピッチャー)を写しているのではないでしょうか。容量は一合丁度ですので冷酒の独酌にも好適です。 
 注ぎ口の小ホツレを金直しに、把手の付け根に窯瑕がありましたので漆を充塡し補強しております。真塗の割蓋が附属しており四滴の茶入(替茶器)として用いることもできますので、用途も広くオススメです。遠州のモダンな感覚を垣間みる作品ですね。
 
 幅 127mm(奥行 103mm)
 高 55mm
 容量:正一合(180cc)
 付属品:時代桐箱、綿包布
 
 
 江戸初期(17世紀)
 
 
 ◎御約定:早々ありがとうございます。
 
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