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古童 木彫 庚申信仰 坐像  

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庚申信仰というのはご存知でしょうか?

人間の身体の中には三尸の虫というものが住み着いていて、庚申(かのえさる)の夜に身体を抜け出して、天の神さまにその人間の悪い行いを注進しに行くのだそう。

しかし人間が眠らずに起きていると抜け出せないらしく、また人間も自らの行いを告げ口されてはかなわんと、その日の夜は寄り集まって酒食を共にし眠らずに過ごすという風習です。

青面金剛という天部を中心にして、その御前に見猿、言わ猿、聞か猿という三匹を配した石彫りや掛軸、そしてこのような木彫も数多く作られました。安価であるという理由からか掛軸の版彩色がもっとも多いものですが、木彫となるとかなり数が少なくなるかと思います。

脇侍であるお猿もこのサイズならばご本尊はさぞかし大きくて立派だったことが想像されますが今は一人(一匹?)。もしやすると明治の廃仏毀釈の嵐の中で燃やされてしまったかもしれません。

身体の一部に白土が残っているので彩色されていたかもしれませんが、今はいわゆる白サビの状態、しかし神像や垂迹像のような厳かな雰囲気も感じ取れるこの質感はむしろ好ましいと云えるのではないでしょうか。経年の変化によって木目が浮き上がるような質感も、時代の古格を感じさせてくれて、その木目も細かないい材を利用しているようですね。意外と時代が結構さかのぼるのかもしれません。

以前の所蔵者が手作りの台を拵えて飾れるようにしたみたいですね。プロの仕事ではないかもしれませんが、民衆仏の台としてはカジュアルでいいでしょう。

ついつい余計な一言を漏らしてしまうのが人間の業ではありますが、こうしてグッと手で押さえて心静かに過ごしたいものです。まあ私自身がまずもって心掛けろという話しではありますが・・。

高さ22.0センチ(台座込み) 最大巾10.8センチ

江戸時代頃

右肩と左脚部分に釘穴と思われる穴が一つづつありました。お像を固定するために開けられていたものでしょう。また脚の部分の欠損などがあります。

虫食いなどはまったくありません。

御売約ありがとうございます。
 


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