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毛織物で財を成した細見亮市(通名は良、号は古香庵)。仏教美術を中心とした膨大な文物を蒐集し、後に細見家三代にわたるコレクションが細見美術館(京都市左京区岡崎)として結実しました。本品は古香庵73歳の年、手許にあった蓮弁の残欠を用いて自身が削り仕上げた香合です。彩色蓮弁には色も綺麗に遺り、身は古香庵自身により名と花押を記してあります。
残欠とはいえ平安初期まで遡ることができる彩色蓮弁は昨今市場で見かける機会は稀ですので、熱心な仏教美術ファンの方は是非ご検討下さい。希代の数奇者、細見古香庵の息づかいを感じる希少な香合です。
幅 63mm
高 25mm(身のみ 21mm)
次第:共箱(古香庵揮毫)
蓮弁/平安時代(9〜10世紀)
◎御約定:早々ありがとうございました!
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