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坊主形とでも呼びたくなるような独特なカタチ、手慣れた筆致による軽妙な絵付。『形物香合番付』には掲載がなく、管見に触れたものは僅か本作のみですが、素晴らしい出来の古染付香合です。釉上がり良好で仄かな緋色が現れた素地など見所も多く、身と蓋を重ねた時の焼き締まった音は心地よいものです。
蓋側の合い口に極小のアタリがありますが目立たぬもので、見た目には全く差し支えありません。センスよく整った次第も嬉しいところ。拝見でちょっと話題になりそうな、染付香合の優品です。
高 60mm
径 40mm
次第:上製桐箱、仕覆、へだて
明末(17世紀)
◎御約定:早々ありがとうございます。
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