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根来の引盃を御紹介します。一見椀の蓋のようですが高い撥高台の造り等、紛れもなく盃として作られたものです。厚い塗膜や朱漆の色味から都の作ではないことが判りますが、室町まで遡る盃で実用できる品は希少でしょう。魅力ある断文を呈しており、見込は永年の擦れでピンク色になりつつあります。秋の一献、愛用の片口や徳利とともにお愉しみ下さい。
同手の品が「根来 — 中世に咲いた華(MIHO MUSEUM/目の眼 編)」の276頁上段にありましたので掲出いたしました。
径 108mm
高 32mm
付属品:なし(別料金にて目の積んだ屋久杉箱を誂えます)
室町時代
◎御約定:早々ありがとうございました。
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