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京都東山一帯で焼成された京焼の一、古清水の花生です。古清水特有の肉感の濃い緑釉をベースに赤青黄のドットを散らした、愛らしいグッドデザイン。華やかな意匠にて花映りがよくないのでは、と思われがちですが、花を挿すとそのような印象は杞憂だったと思えるでしょう。引き算で導きだされた雅こそが古清水の魅力といえます。
一面のみ下描きのような線が確認できますが、これは別の文様を描くつもりが失敗してしまい、器体を捨てるに忍びなく別のデザインにシフトチェンジしたのだと考察します。北大路魯山人もそうでしたが、失敗作を無駄にしないエコな精神が根付いている結果だと思います。形から花生と判断しておりますが、徳利としても使えます。自由無碍な精神でお愉しみ下さい。
高 158mm
容量 300ml
付属品:桐箱(蓋が欠損しております)
江戸時代(18世紀)
◎御約定:早々ありがとうございます。 |
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