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茶道隆盛期の創意が生きた、古染付の分銅茶碗です。それぞれの面には獅子が愛くるしく躍動し、あとは条線のみという余白を生かしたシンプルさにも好感が持てます。在銘でアガリも上々。分厚い器体には心地よい重みが感じられ、茶碗としての魅力を倍加させております。蓋表には「南京古染付分銅形茶碗」と書かれておりタイトルも茶碗としましたが、火入にも好適です。
無瑕完好。口縁から短長の窯疵が認められますが、何れも釉下で鳴きは全くありません。京都の古染付コレクターから出てきたウブさも魅力(上手の染付香合や祥瑞栗鉢等、他品も素晴らしいものでした)。凡百の古染付茶碗二つ分以上の満足感は保証します。宜しくお願い致します。
長径 123mm
短径 80mm(凹62mm)
高 80〜85mm
付属品:杉箱、和更紗包裂
明末清初(17世紀)
◎御約定:早々ありがとうございました。 |
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