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12−13世紀に朝鮮で焼成された高麗青磁の稜花台皿です。”稜花”は花の形をしているという意味で、”輪花”との違いは、稜花は花弁の先端が鋭く、輪花は花弁が丸っこいのを言います。稜花の方が鋭く、製作するのが難しく、シャープで格好良くて珍しいです。高麗青磁には稜花の形が多いですね。時代の好みと宗教的な決まりでしょうか。稜花、私は好きな形です。
足が付いていない小皿は多いですが、本作のように脚がついて台皿になっている作品は結構珍しく、とても素敵な形です。菊花の象嵌もなかなかシャープで、裏側もまた圧巻、カッコいいです。色もなかなか芳しく、美術的価値も十分ありつつ、日常のおやつ置きとか、アクセサリー置きにも使えます。
ニュウが一本、擦れ、削げ、高台に窯傷が少しありますが、安いと思います。そんじょそこらの良くある作品より頭一つ抜けて上等な品です。吉戸が思わず取り上げた魅力と意味があります。普通の作品なら私は扱いません。高麗青磁の勉強、入門にこの上ないでしょう。
産地:朝鮮
時代:12−13世紀
状態:擦れ、削げ1ヵ所、ニュウ1本、高台に窯傷、補修無し
寸法:口径約12cm 高さ4.7cm
早々の御売約ありがとうございます |
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