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純金製の装身具残欠一括です。流麗な字で「唐金髪飾」と書かれた小さな箱に5つの金具が行儀よく収まっており、これらを寄せた蒐集家の細やかなセンスを感じさせます。それぞれに魅力的な造形ですが中でも両端を飾る半月形の金具には超絶な粒金細工が施され、六朝〜唐時代の工人の面目が躍如しております。中心の金具も何気ないように見えて、金の薄板を型打ちした技術力の高さには目を見張るばかり。
これは日本製であることを示唆するものではありませんが、上の雲形金具には多分に和様を感じます。正倉院へと結びつく可能性を微かに感じさせるのも、この小箱の魅力のひとつでしょう。蓋裏にはかつての所蔵者と思しき押印があります。
半月形金具 幅 28mm
中心の金具 幅 18mm
付属品:仕込箱
六朝〜唐時代
◎御約定:早々ありがとうございます。 |
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