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所謂‘遠州高取’と呼ばれる、白旗山窯(1630~1665年)の向付です。
同窯の特徴的な釉薬である、‘道化釉’を全面に施され、口縁両辺を抱え込んだ瀟洒な造形感覚は、いかにも‘綺麗寂び’を体現したような器です。
元来は十客・五客といった組み物であったようですが、共箱(‘黄伊羅保荷葉鉢’と墨書あり)の様子から、かなり古くに離れたと思われます。
手取りは重く、古格を感じさせます。
古染付や美濃陶等との寄せ向うにしても、決して遜色ない異彩を放ってくれる、愉しい器です。
釉薬は異なりますが、同形の参照画像を添付致しました(最後の画像)。
無疵。
径 17.4cm
高さ 6.8cm
江戸前期/共箱付
参照画像・・・「大名茶陶ー高取焼」根津美術館 P178~179
早々の御売約、ありがとうございました。 |
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