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兎は高く跳ねる動物ゆえ「高みへと昇る」と縁起もよく、その愛らしさも相俟って古より日本人に愛されてきたモチーフですが、桃山から江戸時代にかけて流行した「耳長兎」は水滴等で散見するものの筆架は初見です。怖い(可愛くない)表情や柔らかなモデリング、ずしりと手重りする地金の確かさ等古様を示しており、桃山の気風を残した作品といえるでしょう。
背中に鋳不足のくぼみがありますが直しはなく、状態は大変良好です。筆架のほか、床飾りや奉書押さえとしても御活用ください。
幅 83mm
高 48mm
付属品:桐箱
江戸初〜前期
◎御約定:ありがとうございました。
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