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平安時代末期、東大寺は源平の戦火で焼失。朝廷や鎌倉幕府の支援によって再建が決まり、勧進に任命された重源の指導により岡山の万富瓦窯で製作された平瓦です。残欠にて全文は確認できませんが本来は「東大寺(梵字)大佛殿」と刻まれており、応時の威容が偲ばれます。
梵字の欠けが惜しまれますがキャストの抜けが素晴らしく、古様な「寺」の字が際立ちます。断片ながら、大寺の寂とした空気を感じるには不足はありません。幾度の焼失を重ねた大佛殿。甍を仰ぎみるは夢の痕、といったところでしょうか。
残存幅 135mm
奥行 52mm
高 55mm
付属品:なし
鎌倉初期(建久4年〜)
◎御約定:早々ありがとうございます。
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