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古美術 吉戸 安南染付花文瓢形壷  

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安南(ベトナム)で15−16世紀に制作された白眉の青花作品です。安南染付の作品は沈没船などから無数に引き揚げられ、数万点以上は市場にあります。ただ、大半は海水にやられてカセが酷かったり、つまらない器形やありふれた文様の作品だったりします。しかしながら、安南作品にも特別な作品はいくつか存在して、例えばメトロポリタン美術館などに収蔵されている元染付に良く似たレベルの作品になると一点数千万円で取引されるモノもあります。他にも赤絵はとても高価で、ちょっと傷があっても、ちょっと直っていても、後絵でなければ数百万円はします。安南もピンキリです。

本作品の魅力はまず第一に、その珍しく複雑で美しい形にあります。このような瓢形をした作品は滅多に見かけません。希少です。次に絵付けと焼成がとても良いという点があります。元染付、明時代初期の永楽帝頃の最高峰の青花作品を思わせるような鋭い絵付けに感動します。良くこのような小さな面積の曲面に描いたものだと天晴に思います。その絵付けを活かすように高温で焼成された本作の釉溶けは最高で、肌が生き生きとして、艶のある光沢を放っています。本作も海揚がりですが、焼成がしっかりしていると極めてカセにくいので、本作にカセは殆ど見られません。奇跡的なことです。

戦後、一流商社の駐在員や現地大使館職員などのコレクターによって日本に沢山の東南アジア陶磁器が招来されました。彼らに話を聞くと、娯楽が無く暇だったから、週末は骨董屋を回ってポツポツ買っていた。と言っていました。当時はとても安かったし、5年、10年くらい駐在していると数百点くらい集まっちゃった。それを帰国の時に持って帰って来た。と言っていました。本作もそういった経緯で日本に渡って来た作品です。日本人は目利きで細かいので、良い作品を選りすぐって買って来ています。今現地に行っても売れ残りの作品ばかりで、「良い作品は全部日本人が買って行った。派手な作品は全部中国人が買って行った」と言っていました。

日本に来た作品は大体箱もちゃんとあるし、厳選されているのでやはり魅力が強いです。私もかつては現地まで言って盛んに買っていましたが、最近は「日本の方がよい東南アジア陶磁器があるな」と感じています。東南アジア陶磁器は百点以上扱いましたが、これはとても気に入っている作品です。口にちょっとだけ傷がありますが、それでもなお、輝いています。

産地:安南(ベトナム)
時代:15−16世紀
寸法:高さ約7.7cm
状態:口に小傷
次第:桐箱

御売約ありがとうございました
 


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