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古備前舟虫花生です。轆轤成形の後、手で扁平にし耳と土台を取り付けた独特な形ですが、花映りの佳さには茶人の工夫と遊び心を感じさせます。山土にヒヨセ(田土)を混ぜた香ばしい膚と腰高に彫られた窯印が室町〜桃山時代の約束を満たしており、所謂「茶陶備前」の一群においても古格を感じさせる花生です。
無疵完好。戦前の売立目録(*1)の所載現品です。時代を経てトロトロになった江戸箱も好ましく、伝世の良さを物語っております。
*1『聴雪庵売立目録』 昭和十四年三月二十七日売出 於:名古屋美術倶楽部
高 195mm
幅 135mm
附属品:伝世杉箱、売立目録
室町末〜桃山時代
◎御売約ありがとうございます。
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