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風招 龍泉窯青磁
刻花茶碗 
 

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中国を代表する、あまりにも有名な青磁窯『竜泉窯』。骨董数寄でその名を知らぬ人はいないでしょうが、その起源となると…?
もとは同じく青磁窯として紀元前から稼働して来た名窯『越州窯』の一支窯として北宋時代(11c)に開かれた窯。場所は浙江省の南部竜泉県が中心だが、古窯址は20数か所に点在、『竜泉窯』とはこれら諸窯の総称とのこと。

本作は、(添付した図録No.11でもふれている通り) 世に名高い南宋砧青磁が完成する以前の、竜泉窯の黎明期に当たる南宋初期の作品。そして初期の竜泉窯が越州窯の流れを引く青磁であることは作行き・色合い等からも一目瞭然、なるほどと合点が行く。
なお本作タイプは福建省同安県の同安窯(竜泉窯群の一つ)とも言われていますが、あくまで一説であり断定は出来ません。

作行きの特徴は、碗の内側の大らかな片切彫りによる刻花、見込み中央に平らな部分=鏡(本作は素文だが文様はあったりなかったり)、外側の刻線(耀州窯のものより細い)、そこから高台の外側まで施釉、凸状の畳付き〜高台内は露胎…等々。
またアガリがいわゆる米色に上がっていますが、これは東京京橋の老舗名店の2014年宋磁展の目録所載のNo.7と似たアガリに見えます(さすがに画像は添付できませんが、お求めの方にはコピーをお付けします)。

とにかく!声価の高い砧青磁より遡ること約一世紀、初源好きの自分としては、なぜか日本ではまだまだ評価の低いことをコレ幸いと逆手にとって、頭を柔軟に…視点を広く持って…是非こういったモノを楽しんで頂ければ!と思うのです。先入観を取り除いてモノを見ればまだまだ足元にもステキなモノは転がっているハズ。

ただでさえ高嶺の花である宋磁がさらに雲の上高く飛翔してしまった昨今、心を落ち着けてよく観れば本作にも宋磁のエッセンスはちゃんと詰まっています。そして油断禁物!安価だからと安心していると気が付けばアッという間に高騰してしまうものです。

◆ 径:14,9〜15.2cm。高さ:6,7cm。無キズ。

添付した図録は『龍泉窯青磁展/日本人の愛した中国陶磁』愛知県陶磁美術館 2012年、から【龍泉窯青磁の黎明】という項目で掲載された部分です。
解説文文字が薄くぼやけていたのを読み易くするため色を濃くシャープに加工したところ、青磁色がかなりドギツクなってしまいました。実際はもっと沈んだオリーブ・グリーンです。こちらもお求めの方にはコピーをお付けします。

☆ ご売約となりました。ありがとうございました。
 


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