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風招 金銅製
透彫帯金具
 

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今日、私達が装着している革製ベルトの原型は、中国では戦国時代頃にはすでに存在していたようで、仕組みは現在とほぼ同じ。ただし我々のベルトより遥かにオシャレで高価なものだった訳で、もちろん身に付けられるのは一握りの王侯貴族のみ。しかも中国、朝鮮ではその材質に金・銀・金銅のいずれを使用できるかは身分階級で厳密に区別されていたと考えられていますが、日本では我国独特のおおらかさ由か、割と曖昧に使用されていた節があります。
我が国で帯金具を出土する古墳は、同時に武具や馬具も副葬しており、地方であっても畿内の政権との繋がりの深い大王級クラスの豪族か渡来系氏族が被葬者であると思われます。

本品の文様は、銙(カ)板:上の四角い金具、垂飾:その銙板から下がる♡型の金具、ともに『唐草文』であり、三国新羅を起源とすると考えられているようです。
銙板は、福岡県飯塚市の櫨山(はぜやま)古墳(6c前半?)の金銅製帯金具や同じく東博蔵「小倉コレクション」の銀製帯金具(三国新羅)にかなり近似しています。
一方、垂飾はそれらが唐草文の原型を留めないほどに退化しているのに対し、本品は美しいパルメット文を保っている事から、それらよりはやや先行する時代の作ではないかと思われます。

いずれにせよ、私自身は、九州の渡来系氏族の古墳出土ではないかと推測しますが、この美しく極めて貴重な帯金具が朝鮮半島からの舶載品なのか日本で製作されたのか?…は興味の尽きないところ。
近年こうした古代の金工品はますます稀少性が増していますが、風招では可能な限り扱っていきたい分野のものであります。

◆ 銙板(上):幅 30mm、高さ 37mm。
 垂飾(下):幅 35mm、高さ 35mm。
 台:幅 86mm、奥行き 60mm、高さ 123mm。
銙板は革ベルトに直接装着される為か幾分厚手で、無キズです。垂飾はより薄手で、数ヵ所ワレの補修があります。

◇ 参考画像:
①右列中央段:『黄泉のアクセサリー(古墳時代の装身具)/近つ飛鳥博物館 2003』より
・右頁/99 堺市 七観古墳出土(5c)『龍文透彫帯金具』、おそらく中国晋。
・左頁/101 姫路市 宮山古墳出土(5c、重文)、おそらく日本製。
②右列最下段:福岡県飯塚市 櫨山(はぜやま)古墳出土の復元品(東博保管)

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