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美しく、また希少な紅安南の香合を御紹介します。安南の合子は数多御座いますが、万暦五彩の影響下にある“紅安南”は上絵の具のコストが高く、また焼成にも一手間かかることから同時代の他品と比べて数が極端に少ないとされております。多分に漏れず、ホイアン沖の難破船から大量に発見された所謂「海上がり」の品と思いますが、釉と上絵が完存し、また身と蓋の上絵がばっちり合う「完品」です。東博に収蔵されている重美の紅安南茶碗は名品として名高いですが、この香合も負けず劣らずと自負しております。
1cm程度のニュウが漆で止められており、合い口には小ホツがありますが、殆ど気にならぬものと思います。手がさが良いため炭手前で堂々と使用できますし、コレクションにも自信を持ってお薦めできる品物です。
幅 65mm
高 44mm
仕覆、合せ箱附
16-17世紀
◎早々の御売約ありがとうございます。
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