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古童 朝鮮木工 バンダヂ  

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朝鮮という国の陶磁の魅力は今さら弊店が語るまでもなく、皆さんよくご存知で、もしかすると朝鮮の人たちよりも愛情が深いものかもしれません。少々言葉が過ぎるかもしれませんが、浅川さん兄弟や柳さんが見出していなければ、こんなにわが国でも一大ムーヴメントに(高麗茶碗などはまた別ですが・・)ならなかったかもです。しかしそれらはもともと実力のある品々であったわけですから、彼らの啓蒙活動によって現代では一級の美術ジャンルになりましたね。実に様々なうつわたちが日本のコレクターによって愛蔵されていることと思います。

さてその陶磁に比較するともうひとつ軽んじられているような印象がありますが木工品の数々。リプロダクションの家具がインテリアとして一時流行しましたので、どこにでもころがっている印象を持たれる方もいらっしゃるのですが、やはりオリジナルというのは少ないもの、韓国内に残っているオリジナルは日本の評価よりはるかに高いものでした。

これは手許に置いておけるようなコンパクトサイズなのでそれほど高価なものではありませんが、でも朝鮮木工の魅力は存分に愉しめる良品と思います。シンプルに松と思われる材を組み合わせて素朴な鉄金具が補強のために打ってあります。透き漆を塗っただけの素材そのものを愉しむようなもの、高級な螺鈿や白銅金具もありませんが、個人的な好みは断然こっちです。

板の表面もきっちりとフラットに製材するのではなく、表面にでこぼこが残るところで留めるという彼ららしい仕上げ方ですね。よく「モッ」という言葉で表されるそれは日本語では粋とか趣とか訳されるのですが、当然日本人の粋とは違うものですね。解りやすくいうならば「(力を)抜く」「流す」「着くずし」などが近いニュアンスのように思います。それはケンチャナヨ(気にするな)の精神にも通じるものでしょうか。

まあどこまでその哲学的なことが合っているか私もきっちりと判断できるわけではありませんが、しかしこの木工が手許で豊饒な魅力を放っていてくれると云うことだけは間違いない、と太鼓判を押したいと思います。

横52.3センチ 奥行21.0センチ 高さ18.5センチ

朝鮮時代末期頃

追記 お客様よりお教え頂いたのですが、この箱は形式からみてトンケと呼ばれる金庫、銭函の類ではないかとご指摘頂きました。大変勉強になりありがとうございました。あつく御礼申し上げます。

御売約ありがとうございます。
 


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