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藤原京に存在した横井廃寺の軒平瓦です。かつては「中臣寺(法光寺)」「藤原村廃寺」などと呼ばれておりましたが、昭和11年に石田茂吉氏が発表した『飛鳥時代寺院趾の研究』以来、横井廃寺という呼称が定着しました。創建は飛鳥時代(620年頃)ですが、白鳳〜平城京様式の瓦も出土していることから、比較的長期間かけて創建されたと指摘されております。
本断片は端部であることから均整唐草紋の気品を存分に愉しんでいただけます。横井廃寺の遺物はなかなか市場に出回りませんが、ベテランの蒐集家からお頒けいただきましたので御紹介しました。掲載の資料『奈良市埋蔵文化財調査センター紀要』1996年のコピーをお付けします。
幅 118mm
高 55mm
白鳳〜奈良時代
◎ありがとうございました。
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