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毛並みの表現などは殆ど施されていない簡素な彫りですが、表情や仕草が何ともキュートな子猿です。大きな栗を大事そうに抱えて『これボクのだもん!あげないもん!!』と訴えかけているようで、目が合うと思わず『よしよし、取らないから安心してお食べ!』と声をかけたくなります。
技術の粋を尽くした名人の技巧が尊ばれる根付けの世界ですが、こんな素朴な彫りの中に日本人ならではの遊び心を見い出すのも楽しいもの。しばしば思うことですが、昔の人はホントに動物を良く観ているなと感心させられます。
◆ 高さ:5cm。材は黄楊か? 時代判定は難しいですが、江戸後期~明治頃の作ではないでしょうか? 手馴染みは良く トロっとした感じですが、小さなアタリや表面の剥落があります。目は元は黒檀か何かが象嵌されていた可能性があります。足と尻尾でなんとか自立します。
☆トップページでも可愛い石猿が新年のご挨拶を申し上げています!
☆ ご売約となりました。ありがとうございました。 |
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