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古童 朝鮮 堅手 祭器  

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 朝鮮陶磁の祭器は粉引や白磁、鉄絵や掻き落としなど実に多彩で愉しい世界ですね。後期の分院時代には台鉢や皿、など本当に膨大な数が焼かれたと思いますが、これが前期のものとなると極端に数が少なくなるものです。参考画像はおそらく前期の祭器としては一番有名であろう粉引のもの、そしてもうひとつは白磁の蓋付きのもの、共に安宅コレクションで現在は大阪の東洋陶磁美術館に収蔵されています。そしてこれもそんな粉青沙器から白磁への移行期に焼かれたものと思われます。

 この一品ももともとは蓋があったもののように思いますが、割れて廃棄されてしまったか、別の器として何処かに行ってしまったか、今はこの状態になっています。でもその堂々としたフォルムに不足感はありません。やや楕円に近い長方形、その口縁付近に4か所装飾が施されていますね。その二つは宝珠のようだし、あとの二つはじゃんけんのチョキのようなかたちに造形されています。なんとも不思議なかたちですが、道教的な意味が混在するのかもしれません。

 またこの高台が力強くまさに大地を踏みしめるかのごとく強く太く豪快に造形されています。それにやや脇にズレて接着したようで、あんまり気にせず作り上げるおおらかな意識が感じられます。民族性なんでしょうかね、胴や高台についた指痕にもそんな部分が透けて見えます。

 鑑賞にも耐え得る雄勁なかたちも愉しいものですが、花生として水盤のような使い方も面白いでしょうね、朝鮮陶磁らしい魅力的な一品と思います。

 横22.6センチ 奥行19.0センチ 高さ13.2センチ

 朝鮮時代前期

 肉眼で確認しにくいですが四つの装飾の内の三つ、先端部分が共色の繕いになっています。

 桐箱に収められています。箱には粉引祭器と墨書きされていますが白泥は掛けられておらず堅手釉の技法のお品です。

 御売約ありがとうございます。
 


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