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花地蔵 初期大津絵
青面金剛
 

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今回の商品は、江戸中期の大津絵初期の仏画、画題は『青面金剛(しょうめんこんごう)』です。

青面金剛の図相は古い程複雑で、最初は中央に金剛、左右に二童子、猿と鶏、下に夜叉(鬼共)。これが段々略化されて、後にはまず夜叉が消え、二童子が消え、遂に二猿と二羽の鳥のみが残りました。この商品の図は、二童子や猿と鶏が残る初期の手です。

色彩も美しく残っています。画面(本紙)全体に経年の時代ヤケやスレ・折れ・剥落が見られますが、この手の大津絵のファンにとっては気にならない程度です。
軸装は近年のものですが、画と良く合った趣味の良い仕立てとなっています。
十分に鑑賞に耐える状態の良さです。

大津絵の仏画には、一般の仏画とは違った、民衆絵画特有のおおらかさがあります。民衆仏画独特の祈りの匂いを感じさせるのは、大衆の仏への願いが素直に描かれているからでしょうか。画、状態とも魅力的な大津絵の一点です。


大津絵とは、江戸時代に大津追分周辺で盛んに売られた絵のことです。追分は東海道・中山道・大和路が分岐する交通の要所であり、そこを通る旅人たちはこれを買って土産物として持ち帰りました。そんな大津絵に、美術書に載るような美的価値あることを一般に認識させたのは、やはり柳宗悦です。

青面金剛は、江戸初期から中期にかけて民間に尊重され、一般には「庚申(こうしん)」として知られるものです。
庚申待(こうしんまち)の折に、本尊として用いたのがこの一図です。庚申待とは、人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫(彭侯子・彭常子・命児子)がいて、いつもその人の悪事を監視しているといいます。三尸の虫は庚申の日の夜の寝ている間に天に登って天帝(「閻魔大王」とも言う)に日頃の行いを報告し、罪状によっては寿命が縮められたり、その人の死後に地獄・餓鬼・畜生の三悪道に堕とされると言われていました。そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、この夜は村中の人達が集まって神々を祀り、その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かした儀式です。


上段参考写真:「大津絵」東方出版に載る“青面金剛”


画のサイズ 縦545mm×横255mm
軸のサイズ 長さ1200mm×幅345mm
軸先から軸先までの幅 395mm


ご売約ありがとうございました。
 


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