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艶色の古瀬戸合子です。所謂15世紀型ですが、貼付と印花を駆使した上手の作行。古瀬戸は大抵、野武士や朴訥な農夫を連想させますが、この蓮の蕾のようなふくらみは香気ふんぷんな室町婦人といえましょうか。断文のきれいな根来盆に据えて茶花を生けるだけで、600年の時空さえ軽々と飛び越えてしまうようです。
灰釉の上がり佳く、長らく土中していたとは思えないコンディション。下部に欠けの直し(中まで通ってません)や釉のヒッツキ跡、薄いニュウが1本ありますが、それらの欠点も気にならぬほど魅力的な合子です。
同じ時代の雰囲気の似た蓋も付属しますが共蓋ではありません。オマケ程度のものとお考えください。
長径 65mm
高さ 35mm
口径 25mm
桐箱付
室町時代
早々の御売約ありがとうございます。
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