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希有な印銘の白丹波盃です。薄作で口縁は細かい輪花の仕上げになっており、高台付近の仕事も見事。裏面に「たなか」の銘が入ります。
当時の丹波陶は生活雑器を量産するかたわら競って上手物も作り、それぞれ刻印を捺して自分の窯の製品であることを明確にしました。「上長」「市作」「直作」「花遊」、そして「たなか」などの印を捺したものがあり、それぞれに冴えた轆轤を見せ旧来にはない新しい感覚の作品を生み出しました。
薄作ですが無瑕で出て参りました。今後は状態の良い印銘の白丹波盃を出品できる可能性は限りなく低いと思います。エンゴベも質がよく、良い味に育っております。
口径 80mm
高さ 30mm
桐箱付
19世紀
早々の御売約ありがとうございます。
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