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鈴身を白銅製、把を金銅製とした鎌倉時代後期の
白銅 五鈷鈴です。
把に施されていた鍍金を細部に認めることができ、
本来は鈴身の銀色との鮮やかなコントラストを
なしていた五鈷鈴です。
鈴音が良いとされる白銅はこの時代頃から用いられており
当時としては上手の五鈷鈴だったと考えられます。
鈷部はやや形式化を示しながらも中鈷と脇鈷は繋がらずに
離れており、把部の造形と共に優美な姿を描いています。
脇鈷には稜線に沿い樋を廻らし、強く突き出た嘴形を具え
把部の細長い三重弁八葉の蓮弁帯、強い二線の約条と
当時の工人の造形意識が窺えるものです。
鈴身肩部の蓮弁装飾も把部と同じ三重蓮弁を伏せ、
蓮弁先端部に反りを持たせた立体的な造形をとっており、
上部から腰部にかけて廻らされた鈕帯も精妙で力強く、
鋳技、彫技ともに当時の金工水準の高さを示しています。
折れや割れ、補修はございません。
高さ:17.7センチ 口径:7.8センチ
ありがとうございました。 |
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