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八代焼は肥後細川藩の御用窯として細川三斎の指導により江戸前期に開窯しました。陶工の上野(あがの)家は帰化朝鮮人ゆえ三島(白土象嵌)の技法を得意とし、茶陶を中心に焼かれていました。
本作は芋頭型の筒茶碗です。手に取ると掌にしっくりと収まり、少し重めの手取りには安心感すら漂います。丁寧な象嵌にも気品が漂い、小さくともただならぬ茶碗であることが分かります。
見込には自然にできた窯瑕がありますが漏れはありません。塗りの桐箱に仕覆が沿い、次第も整っております。茶箱に仕込む以外にも番茶や焼酎に、と一器多用できる利口な茶碗です。無瑕。
口径 66-74mm
長径 85mm
高さ 78mm
塗り箱、仕覆、枕、風呂敷付
江戸時代中期
早々の御売約ありがとうございます。 |
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