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渡邊美術店 国東 祖形五輪塔  

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日本の石造美術を語る上で欠かすことのできない、
大分 国東半島の六郷満山と呼ばれる宗教文化圏で
制作された鎌倉時代 一石五輪塔です。

仏教美術、石造美術に関心のある方には、
国東塔と呼ばれる宝塔の一種がよく知られています。
祖形五輪塔とは簡単に申し上げれば、国東半島周辺で
制作された古式一石五輪塔を主に指す名称です。
文字通り一石五輪塔の祖形ともいえる形式です。
一石五輪塔は平安末より制作されはじめ、平泉 中尊寺
にある石造五輪塔が在銘最古のものですが(1169年)、
その翌年に作られた二番目に古い五輪塔と三番目に
古い年紀を持つものが、中尾五輪塔と呼ばれる
臼杵に残る二基の大型祖形一石五輪塔です。
出品の五輪塔はこの祖形五輪塔の流れを汲む
小型祖形五輪塔です。
西大寺式と呼ばれる一般的な五輪塔の造形とは異なる、
自然石のような装飾性を持たない五輪塔の初源的な造形は
仏教美術の中でも異質な魅力をもつものといえます。

柔らかい石質と置かれていた環境により
風化が進んでなお存在感は失われず、
厳しさのある造形を残しています。
画像でご確認いただけるように、頭頂部と
屋根の一部が古くに欠失しており、
やや赤みを帯びた部分は、苔が枯れたものです。
最近の擦れによる白くなった個所がございますが、
時間が経てば馴染んでくると思います。

国東の石造美術品は古くより数寄者に評価され、
根津美術館、橋本関雪の邸宅であった白沙村荘などの
庭園に見ることができますが、現在、在郷の石造品は
多くが文化財指定を受けており、今回出品いたしました
五輪塔のように、古くに数寄者や蒐集家の所有と
なっていた品が、ごく稀に出てくることがあります。

自立しますがぐらつきます。小石などをかませれば
平面に置いても安定します。
庭はもちろん、小型ですので室内やベランダでも
お楽しみいただけます。
少し距離を置いて眺められるところに据えて
お楽しみいただければと思います。
高さ:約45センチ 幅:約22センチ


fufufufuにて企画展「酒の器」開催中です。
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ありがとうございました。
 


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