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『交趾焼 飴釉 麒麟、菊花唐草紋 七寸皿』
交趾焼は交趾、交趾写し、コーチ、こうちと呼ばれる事が多く、 通常は交趾舟貿易により日本にわたってきた本歌と、写しものとして日本国内の主に京焼で生産されてきた色絵陶磁器全般の事を示します。
交趾はもともと、ベトナムの古名で、中国南部で黄、青、緑、茶の低火度の釉薬で焼かれたやきものをこう、呼びました。
交趾焼本来の産地は不詳ながら 福建か広東か ともかく南中国の窯と思われます。
法花と呼ばれる中国の元時代の焼き物、黄南京と呼ばれる中国の焼き物や清の時代の龍や鳳凰が描かれた焼き物も 広い意味では交趾焼といえます。総じて黄、紫、緑、青、白、などの細かい貫入の入る釉薬のかかった焼き物の事をさしています。
その作陶の技法は「生地は陶器、磁器で成形され、素焼き、または高温で焼き締める→次に交趾釉を施釉し、低火度焼成による焼成を経て完成する→彫刻、盛り上げ、椎泥、イッチン、貼付け、線刻、泥化粧などの下絵を施した生地に鮮やかな色釉がかかる」となっております。
掲出の 交趾焼 は飴釉単色で施釉され、見込みに霊獣麒麟、その周りに菊花唐草、そして、多少鍔広になっている縁に 如意頭がレリーフのように盛り上げて、描かれています。
見込み中央にニューがみられますが、焼成間もない頃と思われる古い物で、表には細い同色の漆が掛けられ、手で触れましても、傷が触りません。裏面には漆塗布はございません。
肉厚で味わいよく、欠損は特になく、総じて良い状態です。産地に関しましては、浅学の為、不明ですが、渡来物と、推測されます。
古交趾と記された箱に入ってでてきましたので、そのままお付けしてお渡しいたします
直径20,5cm 高さ4,0cm
18世紀中頃と推測されますが、定かではございません
漆塗布あり(柔らかい胎土であり、許容範囲のものと思われます)
内税 送料は当方持ちとさせていただきます
なお店頭販売もいたしておりますので、売約の場合はご容赦ください
宜しく御願いいたします
ありがとうございました。
ご売約ありがとうございました
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