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古童 伊勢小町塚経塚出土 瓦経残欠  

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 伊勢の小町塚経塚はつとに有名な仏教遺跡、そこで発見された夥しい数の信仰遺品は東京国立博物館の考古コーナーでご覧になった方も多いのではないでしょうか。外容器や経筒、そしてこの瓦経の大きなピースが飾られていて、私も何回となく陳列されたコーナーのガラスの前にへばりついて見ていました。

 瓦経とは朽ちやすい紙ではなくやきものに陰刻することによってより確かに経典を保存しようとしたもの。当時、釈迦の入滅後、仏の教えが衰え、この世が末法の時代に入ると信じられていました。戦乱、飢饉、疾病など様々なこの世の地獄を見た人々は56億7千万年後に衆生を救済すると云われる弥勒菩薩の現れるその日まで、経典を地中に埋めて守り抜こうとしていました。

 さて江戸時代の天明年間に発見されたこの経塚は、早くから出土品が好事家の蔵に収まりそれがまた巷間に流出することを繰り返してきました。当然、圧力が加わって壊れたピースが多いのも事実ですが、残欠でも当時の真摯な祈りの造形が愉しめるのはありがたいことですね。

 大きな方のピースは金剛頂教、小さな方は文字数が少ないのではっきりとした経典はわかりません。どちらも上端の部分で、金剛頂経の方は左上角で奥書が一文字見えているところがうれしいところでしょうか。。焼かれた窯もわかっていて、対岸の渥美半島の古窯で焼かれています。三河湾を船で運んだと思われますね、渥美は東大寺の瓦窯もあったところ、結縁者の荘園だったのでしょうか。

 仏教美術の入門編として座辺で愉しめるもの、ご存知の方はもちろん、まったく知らなかった
とおっしゃる方にもご覧になって頂きたいと思います。

 大ピース   9.0×6.5センチ   厚さ1.5センチ

 小ピース   10.5×5.3センチ  厚さ1.5センチ いずれも最大巾

 平安時代末期  承安四年 西暦1174年

 保存用の桐箱に収められています。
 
 


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