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地に稲妻が描かれ、雪輪の中に鶴の文の入った紅型です。
稲妻によって空間を構成した文様は「稲妻(ガンジ)型」と呼ばれ、成人式を迎える前の少年少女が着用したといわれています。稲妻文様には、子供たちが「すくすく育つように」との願いが込められていたそうです。
沖縄には雪はほとんど降りませんが、紅型のモチーフとしてしばしば雪輪が用いられます。
ないものに憧れ、文様として取り込んだ、ともいわれています。
鶴の繊細な羽毛の造形に、紅型の特徴であるぼかしのグラデーションがよく映えた作品です。
「沖縄復帰40周年記念 紅型 琉球王朝のいろとかたち」サントリー美術館 2012年 P.223 図202と同じ型、色違いです。
琉球・19世紀
額:縦27.5㎝ 横22.5㎝
枠の中:縦12㎝ 横10.9㎝
早々のご売約ありがとうございます。
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