|
『御菩薩焼き(みぞろ)染付け鉄絵桔梗の図 豆皿五枚』
幻の焼き物 と呼ばれる 京焼きの一種 『御菩薩』焼き
京都の焼き物といえば「清水焼」だけと思われる方が多いですが、他にも粟田焼・音羽焼・岩倉焼・朝日焼・楽焼・御菩薩焼等の「やきもの」があります。
文献によりますと、御菩薩焼きは「山城国愛宕郡御菩薩村」で焼かれた京焼きの一種で、御菩薩村は「京の三条大橋からおよそ、五拾町程北の地である」とあり、「現在の京都市北区上賀茂深泥池湖畔である」との事です。
安政年間、田内梅軒の著した「陶器考」によりますと、野々村仁清が御菩薩焼を開いたとあります。
また他の文献によりますと、延宝時代、御菩薩村の太兵衛が、東山の清閑寺焼の一文字屋に徒弟となり、その後、村に帰り開窯したともあります。
「京焼100年の歩み」によりますと西暦1554年、雲村院要蔵、御菩薩村に築窯とあります。
いずれにしても謎と謂れの多い焼き物ー御菩薩焼き
この豆皿には 『御菩薩』の刻印があり、大変珍しいものです
染付けで桔梗の花を、そして、鉄絵で葉を描いた 楚々とした絵付けですが、味わいのある
可愛い豆皿五枚です
口径5,6cm 高さ1,6cm
江戸後期~幕末
良好
★ご売約ありがとうございました
|
|