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長谷雄堂 藤原盆  

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盆好きのバイブル『盆百選』(瀬良陽介著/平安堂書店)に、藤原盆はこう説明されています。

「群馬県利根郡水上村大字藤原に産した盆である。当地は古来橡(トチ)、ブナなど落葉喬木に恵まれた為木地師が多く住みつき~(中略)~藤原盆には丸盆の外、楕円形盆、四方盆、八角盆、六角盆、扇面形盆、半月形盆など形状は多種多様あるが、いづれもその多くは橡製で、荒い鑿跡を残し、それが一種の線彫模様としての効果を持っている。」

この盆もおそらく橡製でしょうが、まずその木味の良さに惚れこんでしまいました。
すっかり摩れてゆるくなった鎬の稜線も、使い込まれた時刻を顕わしています。
そしてその鎬目を扇面として、陶淵明の『帰園田居』が刻まれています。

通常、漆絵などによる加飾やこういった彫りなどは、木地盆好きからは敬遠される要素ですが、不思議とこの盆では邪魔になっていません。

思うに、扇面を模した古びれた田舎盆を見た洗心居士が、こんどはその古盆を扇面に見立て陶潜の詩を綴った。そんなところなのではないかと。
裏には<庚申仲秋於雲煙書屋 洗心居士鐫>とあります。

たなびく雲煙は榛名か浅間か。
夢にまで見た故郷上州の地に帰ってきた喜びが…とまでするのは穿ちすぎでしょうか。

とまれ、今まで数々見た木地盆のなかで間違いなく三本の指に入る盆です。

大きさ 左右55センチ 立上り2.5センチ 疵はありませんが座り悪し。
江戸後期頃

◎ありがとうございました。

58,000円


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