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古童 星曼荼羅  

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 星曼荼羅とは密教に於いて息災の修法を行うために用いられる図像です。天体の運行で人間の運命を占うことは古今東西、現代でも盛んに行われるところですが、はるか昔から人間は星の神秘に想いをめぐらせてきたことでしょう。

 星曼荼羅自体は根拠となる経典は無く日本のオリジナルのようですが一字金輪曼荼羅と奈良時代に伝わったとされる宿曜道がミックスされたもののようです。方形と円形との二種類があり仏の図像を配したものとこの梵字のものがあります。

 この曼荼羅は三つのスペースで構成されています。まず中心に一字金輪仏頂または一字頂輪王として太陽を表す赤い日輪が蓮台にのるかたちで置かれています。妙見菩薩あるいは大日如来とも同一視されているものです。一字頂輪王の梵字・ボロン・が鮮やかな金色で描かれます。そしてその周りに九曜、日、月、火、水、木、金、土に彗星である計都と羅ご星を加え、また中心からやや下に北斗七星が置かれています。妙見菩薩神呪経によってそれぞれに破軍星・はぐんしょう・文曲星・もんごくしょう・などの呼び方があり、天体の運行のなかの方角を表しています。北斗七星ですが八つあるのは、その一つ武曲星・むごくしょう・が連星を伴うからで実際の天体観察に基づく図柄であることがわかります。そしてその外側に黄道十二宮として各星座が置かれ、さらにその外に二十八宿が置かれています。

 陰陽道が平安時代とても重んじられたのは御存知のことと思いますが、空海が新たに持ち込んだ密教系の宿曜道と混じり合って広まっていきました。インド原産の宿曜道が和様化して運命を司る天体に息災、延命を祈願すると云う現世利益を求める人々が真剣にすがったことでしょう。

 弁柄の赤、丹の朱色、緑青の緑など色彩と規則的に引かれた金線、モダンデザインに突き詰められた構成など絵画的にみても美しく貴重な図像と思います。

 軸本体サイズ   縦163.5センチ 巾67センチ
 イメージサイズ  縦 82.0センチ 巾50センチ

 室町~江戸時代頃  紙本

 画像にありますが表装の一部に虫喰い穴があります、また一文字や中廻しに裂の剥離が若干見られます。裏側の巻き止めに墨塗りがありますが、これは寺院の名があったのを表に出すことを憚って消したのだと思います。また図像上に折れ、染みが見られます。

 御売約ありがとうございます。
 


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