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古童 土俗面 牛頭天王か  

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古面の魅力に憑りつかれてはや二十数年、最初はまったく知識もなくなかなか手探り状態でしたが、よくご存知のコレクターさんと知り合うことが出来たりしていろいろと教えていただきました。

好きで展覧会なども見ていくうちに自分の指向がわかってきましたが、格調高く完成された能面のようなジャンルではなく、名も知れぬ地方の素朴なまつりに使用される民衆のための面、そんな土俗面が好きなのだなと感じて、そうしたモノたちを探してきました。

これもその一つ。鬼面の一種でありますが、邪悪なキャラと云うより悪をその威風で追い払う力強いヒーローと思っています。

表面はかなり擦れていますが溝の部分に朱が残っていて神聖さを強調しているようです。鼻の部分は別材がはめ込まれていた痕が見られます。鼻高の天狗面のようなものに後世変えられたのかもしれませんね。

天狗面の祖と云えば猿田彦かもしれませんが、造形的にかなり似たタイプかなと思えるものが料治熊太氏の本に掲載されていましたのでご参考までに画像を載せています。

そこには出雲神楽に登場するスサノオの面として紹介されています。素戔嗚尊は天照大神の弟で荒ぶる神として乱暴狼藉を働いたことが書かれていますが、反面その強い法力で伝染病を駆逐する牛頭天王というキャラクターとして混淆して祀られるようにもなります。まったく同じとはいかないわけですが、似た造形意識を感じます。

裏面も槍鉋か鑿かはわかりませんが刃物の斫り痕がゴツゴツ、そこに人の脂と煤とが付着し、そして磨かれて木のもの好きには堪らない質感に変化しています。

お好きな方のお手許で末永く愉しんでいただければと思っております。

縦20.3 巾14.2センチ

江戸時代頃(面の時代判定はなかなかに難しいものです。これももっと古い時代の可能性も秘めていますが、いちばん可能性の高い時代表記にしております。江戸時代としても早い時期を想起させる面です。)

頭頂部に毛植えしていたと思われますが、もちろんそれは無くなり欠損もあります。虫食いや補修部分などはありません。
160,000円


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