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六古窯と呼びならわしてそのフォルムや造形、マチエールを賞賛していたのはそれほど昔のことでもなく、昭和も戦後くらいになってからと思います。
小山冨士夫氏が命名したそれは瀬戸、常滑、越前、丹波、信楽、備前の諸窯です。今日の研究成果では中世古窯は珠洲や亀山、飯坂など数えるのにちょっと苦労するほど各地で興っていたとわかっていますが、それはひとまず置いといて。
筆頭に数えられるほどのこの瀬戸の窯。他の窯に先駆けて古代の白瓷窯から受け継いだ施釉陶器を焼き続けて、当時の武家階級の需要を満たしていました。
初期の灰釉は安定しづらく剥落したりムラに上がっていたりしていますが、むしろ釉の暴れ方が面白い見どころになりますね。
こちらは瓶子をそのまま小型化させたものですが、釉薬の掛かり方が変化に富んでいて、素地の窯ヒビなどもあって面白い景色です。特に正面に据えたのは濃い灰釉が玉になってツヤツヤと光っています。
小さな削げなどもありますが、発掘ものとしては無疵の範疇に入れてもいいくらいじゃないでしょうか。
手のひらの上に乗るような小さな壺ですが、魅力は大きな瓶子にも負けないものと思います。
高さ6.2 胴径5.1センチ
鎌倉時代
黒柿の縁が誂えられたいい木味の箱に収められています。
口縁や畳付き部分に削げ、釉薬の剥落などあります。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承ください。
参考画像 昭和52年 至文堂発行 「日本の美術」第133号 古瀬戸 より |
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55,000円
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