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昨今、民衆仏や木の古民藝のジャンルが熱くなっているようですね。
木彫の熊や笹野のお鷹ポッポなども代表的なブームかと思いますが、それだけでなく、この民衆のための稚拙な彫りの一群への注目度はお若い層にもアピールしているようです。
少し前ですが、東京ステーションギャラリーの「みちのく いとしい仏たち」という展覧会をご覧になられたでしょうか。そこには都で作られた端正な仏像とはまったく異なる、思い思いの勝手な造形で実にユーモラスに、でも真摯に製作されたであろう民衆仏たちが展示されていました。(おそらく手書きの模写だけを見て彫るので三次元の意識が無い故のいいかげんさなのでしょう)
これらの仏は神社や寺に祀られたものもありますが、多くはかまどの傍の棚に祀られたものたちです。おかげでたっぷりと煤を被って独特の質感に育った?ものですね。
こちらはその信仰の広がりから全国に見られる大黒天と思います。しかし袋らしきものを背負っているのでそう判断するのですが、それが無かったらいったい何処のどなた様かまったくわからない造形です。お像の胴に文字のようなものが彫られているようにも見えるのですが、これとても銘なのか偶然の疵なのかも判然としません。
プリミティブな簡素な彫りはまるで赤子のようにも、またすべてを信仰に捧げた妙好人のようでもあります。もちろん仏師の手によるものではなく、農民や田舎大工、山仕事に携わる人たちの製作でありましょう。
大黒さまは世の中に星の数ほど存在しているわけですが、やはりこんなお方は稀有な存在でしょう。そしてその稀有な存在の民衆仏にお若い方々が注目してくださっているのは実に頼もしく嬉しいことであります。
以前から民間信仰の遺品を折々にご紹介していますが、ずいぶんと久しぶりにこんな愉しいものが手許に来てくれたことを喜んでおりました。
次のお好きな方に託していきたいと思っております。
高さ15.4 巾8.6センチ
江戸~明治時代頃
割れなどは見られますが、お品の性格上全く気にならないものです。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承ください。
御売約ありがとうございます。
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