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2024年6月に弊店が開催しました「オモテトウラ」、長い間蒐集してきた日本の土俗面の企画展は多くの方々よりお褒めのお言葉を頂戴し、小さなものではありますが一石を投ずることができ、感無量の想いでした。
余談ながらそのときに製作した冊子もまだ頒布中ですのでよろしかったらお声がけください。もちろんすべての面が完売したわけでもありませんので、現在所持しているものは大切に商っていこうと思ってます。
抜け殻のようにその後は特に新たに面を見ても欲しいものは無かったのですが、今回またあの情熱を蘇らせてくれるようなすばらしい一品との出会いがありました。
一般的にお多福とかお福とか呼ばれる面なのでしょうが、もともとこれらの原型は天の岩戸に隠れたアマテラスに、再びお出で願うための舞いを捧げた天鈿女命、すなわちウズメと呼ばれる女性神の面です。
その原型に迫る造形の面、ですのでウズメと表記させていただいております。
頬っぺたが出っ張るとかおでこが張っているのもお福のようですが、この唇の表現が分厚く、ブラックアフリカンの人のよう。表現力が稚拙であったのかもしれませんが独特の雰囲気を醸しています。
裏面もまた面の鑑賞ポイントのひとつ。ザクザクと鑿痕が残りそこに煤がたっぷりと被っています。囲炉裏端やかまどの傍に祀られたのでしょう。
また通常お福の面は長い髪を墨書きで表現することが多いのですが、こちらは明らかに毛植えの痕が見られます。ですので地域色か、あるいは地場信仰と混交して別のキャラクターになっているのかもしれません。
いずれにしてもその力強さ、それでいて菩薩のような慈悲深いお顔も感じられて非常に魅力的な表情をしています。
面のお好きな方、古民藝のお好きな方、民間信仰に興味を持たれている方などのお手許で鑑賞していただければと思います。
縦21.2 横巾15.3センチ
江戸時代頃
右目の下の部分に材が薄くなった所に穴が開いています。また擦れなど見られますが大きな直しなどはありませんので、コンディションは良好と云えます。
紐を穴に通して壁面でかけられるようにしております。
御売約ありがとうございます。 |
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