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瀬戸の窯は古代から現代に至るまで延々と陶煙を上げ続けていることで著名なのは、皆さまよくご存知のことですね。
精良な陶土が豊富で高い技術を持った陶工集団が集まってあのような見事な製品を生み出していったわけですが、なかでも独自の発展を遂げ注目されるのは鎌倉から、この室町時代にかけての灰釉のそれらでしょうか。
鎌倉時代には釉薬がまだ噛みつきが浅くむらむらと斑状になったり剥落したりと安定しませんが、室町時代になると灰釉に長石を加えて安定させるように改良され、伊賀の窯で見られるような見事なビードロの碧色が得られるようになっていきます。
これも発掘の疵のあるものですが、見込みの釉溜まりがあまりに見事だったので取り上げられたのでしょう。
本来は小皿であったと思いますし、実際にこの手はかなり浅い造形が多いのですが、ちょっと深い、ちょっと口径が小さい、とこのほんのちょっとの差で酒盃にちょうどいいものになっているのは、やはり一つの奇跡なんでしょう。
裏はねっとりとした土に緋色が出ていて高温でいい焼成だったことがわかります。そしてその赤い素地の部分に釉薬の垂れがあり、そこに卯の斑が出ているのがまたいいですね。ちなみに「うのふ」とは藁灰の成分が青白く発色するさまを云います。
小さな盃ですがその景色と味は見どころ多し、日々の酒盃として末永く愛していただければと思います。
口径8.0 高さ3.1センチ
室町時代 15世紀頃
桐箱に収められています。包み布と更紗紋様の風呂敷が添っています。
画像でご覧いただけるようにニュウや欠損の繕いなどあります。素地がぽったりと厚く、繕いも堅牢ですのでご使用には特に支障はありません。
画像に出てくる盆は付属しませんのでご了承ください。
今週末は催事出店のため場合によっては発送が遅くなる可能性もありますこと、どうぞご了承ください。神楽坂で行われる青花の会骨董祭2026には展示はしないかもしれませんが、持参は致しますので会場にてご覧いただけます。
御売約ありがとうございます。 |
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