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忠清南道は鶴峰里、世に云う鶏龍山の窯のうつわたちはみずみずしい膚とシャープな造形でむかしから人気のある
ものですね。
チョコレート色の胎土は鉄分が多く耐火度が高くないことで歪みやヘタりが発生しやすくなります。その結果非常に歩留まりの悪い窯であったようですが、なんとか白いうつわを焼きたかったので苦肉の策としての白泥の化粧掛けをしたり、呉須が手に入らないけれど文様をつけたかった結果のあのぐりんとした鉄絵が生まれたりしていますね。
こちらは白泥をたっぷりと刷毛塗りした一品。透明釉で仕上げた部分のチャコールグレーとのコントラストが本当にきれいです。
そして高台はこの窯特有の小さな径のそれ、でも畳付きは太く強い造形ですね。そこに溶着を防ぐための砂粒が食んでいて特徴的です。
これ以上窯の温度が上がっていたらベタッと下にへたってしまって物原に捨てられていたかもしれません。絶妙な温度で止まってくれたおかげでみずみずしい膚のこれが爆誕したわけです。
小皿の生まれで、口径は普通の窯のものでは大きいと云われてしまうかもしれませんが、端反りが強い鶏龍山ではこのサイズで及第とされるものですね。
現状もいい染みが出始めていますが、これからもっと育っていくもの、ぜひぜひ使って愉しんでみてください。
口径11.0~11.3 高さ3.4~3.8センチ
朝鮮時代前期頃
桐箱に収められています。木綿の風呂敷、包み布が添っています。
口縁に呼び継ぎの繕いがあります。
画像に出てくる敷板や他の器は付属しませんのでご了承ください。
御売約ありがとうございます。 |
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